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2019年6月20日

研修会情報令和元年度第3回三重県歯科衛生士会生涯研修会(第1回三重県歯科衛生士会ラダー研修)ご案内

令和元年度第3回三重県歯科衛生士会生涯研修会(第1回三重県歯科衛生士会ラダー研修)ご案内
【日時】令和元年7月14日(日)10:00~15:00
【会場】四日市歯科医師会館(四日市市本町9-12)
    ※公共交通機関をご利用ください。
【講演】「糖尿病の歯科治療を考える」
【講師】九州大学大学院歯学研究院歯学部門口腔機能修復学講座歯周病学分野
    教授 西村英紀先生
【定員】100名
【申込先】
三重県歯科衛生士会事務局
TEL・FAX 059-223-0815
E-mail mie-dh@infoseek.jp
携帯TEL 080-5161-8020
携帯mail mie-dh8020@ezweb.ne.jp
【参加費】会員 無料、県外会員 3,000円 、会員外 5,000円
【申込締切日】7月2日(火)
★資料準備等がございますので、必ず事前にお申し込みをしてご参加下さい。
★当日は「会員証」をご持参ください。
★悪天候により中止となる場合は、当日10時までに三重県歯科衛生士会ホームページに掲載いたします。

【抄録】

~栄養状態から考える口腔と全身の健康~
口腔は栄養を摂取するための重要な臓器です。一方、言うまでもなく口腔ひいては全身の健康は栄養状態によって左右されます。現代人の多く、とりわけ成人男性は昔に比べ栄養を過剰に摂取する状態にあり、肥満・糖尿病をはじめとした生活習慣病リスクが亢進しています。過剰栄養になると本来であれば体を守ってくれるはずの免疫システムが慢性的に過度に活性化され、炎症がその成因に関わる病気に罹患しやすくなると言われます。この影響は口腔にも波及し、歯周病の重症化を促進します。よく『炎症のコントロールが大事』と言われますが、まさに炎症は諸刃の剣であり必要以上の炎症は自身の組織をも壊すと考えられるようになりました。さらにこうして重症化した歯周病が糖尿病を始めとした生活習慣病の進行促進因子として働くことが示されました。 とりわけ、重度の歯周炎症が脂肪組織の炎症を助長することで、糖尿病を悪化させることが示唆されています。このたびの講演の前半ではこの話題を中心に話を進めたいと考えています。
一方、生活習慣病が極度に進行すると今度は低栄養の状態となります。過剰栄養状態から低栄養状態にどこで移行するかは個々に異なることから、この違いが生物学的に見た壮年期から高齢者への移行の個体差を生じる要因かもしれません。低栄養状態になると、免疫機能(体を守る仕組み)が抑制された状態となり、感染に対するリスクが亢進します。高齢者、特に後期高齢者では免疫力が低下しており、この状態は栄養状態と密接に関連します。要介護の高齢者などでは肺炎等の感染症に罹り易くなりますが、この背景にも低栄養による免疫抑制が関与すると考えられます。口腔でいうなら誤嚥性肺炎予防のための口腔ケア、そして栄養の経口摂取を支援するための歯科医療が重要となってきます。栄養の経口摂取で速やかなインスリン分泌がもたらされることは、糖尿病学の分野では古くから知られています。今後は口腔機能とインスリン分泌の関連性など、歯科オリジナルの検討を推進することが望まれます。是非、衛生士さんなどに究明していただきたい課題と思います。後半では、この話題も取り上げてみたいと思います。
一般に、壮年期の過剰栄養の影響が大きいほど生活習慣病リスクが亢進し、結果的に低栄養状態が早くもたらされ深刻となるため、過剰栄養による影響を働き盛りの年代で最小限に食い止めることが、健やかな老後を迎えるうえで重要です。このたびの講演では、この概念に基づいて栄養状態と口腔の健康、ひいては全身の健康の関係を糖尿病の例を中心に概説し実際に症例やレントゲンを用いて活用法や知識をグループごとにディスカッションする予定です。

【略歴】

現職名:九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯周病学分野教授
昭和60年3月27日 九州大学歯学部卒業
昭和63年4月1日 岡山大学歯学部助手
平成2年4月1日 米国コロンビア大学歯学部留学
平成7年2月1日 岡山大学歯学部助手
平成9年2月1日 岡山大学歯学部附属病院講師
平成14年4月1日 岡山大学大学院医歯学総合研究科助教授
平成18年9月1日 広島大学大学院医歯薬学総合研究科教授
平成20年4月1日 広島大学歯学部学部長補佐(国際交流担当)
平成21年4月1日 広島大学病院病院長補佐(歯科感染担当)
平成21年4月1日 広島大学大学院医歯薬学総合研究科展開医科学専攻長
平成22年4月1日 広島大学歯学部歯学科長
平成23年4月1日 広島大学病院副病院長
平成24年4月1日 広島大学大学院医歯薬保健学研究院副研究院長
平成25年4月1日 九州大学大学院歯学研究院教授
平成26年4月1日 九州大学歯学研究院研究院長補佐(国際交流担当)
平成27年4月1日 九州大学歯学研究院副研究院長
(賞罰)
平成11年5月14日 日本歯科保存学会奨励賞
平成11年6月22日 The First Award in Basic Research Category of 7Th Meeting of The International Academy of Periodontology
平成17年9月22日 日本歯周病学会学術賞
(所属学会および役職)
日本歯周病学会(専門医・指導医、常任理事)、日本歯科保存学会(指導医、理事)、日本糖尿病学会、International Association for Dental Research、日本糖尿病合併症学会(評議員)、病態栄養学会(学術評議員)
(Editorial Board)
2002-2004 Editorial Board member (Journal of Dental Research)

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