活動報告
2024年9月14日
活動報告令和6年度第2回三重県歯科衛生士会生涯研修会報告
令和6年7月7日三重県歯科医師会館にて第2回三重県歯科衛生士会生涯研修会「人と生活を支える訪問での摂食嚥下の診療」と題し、東京医科歯科大学大学院摂食嚥下リハビリテーション分野准教授中川量晴先生にご講演いただきました。毎年中川先生のご講演を拝聴しており今回は嚥下診療のフェーズ、嚥下診療、嚥下機能を保つための新展開、嚥下障害と食事療法に関わる研究内容について、訪問診療などを通して詳細にご講演いただきました。嚥下診療のフェーズでは患者の全身疾患を把握した上で患者、家族、多職種連携が重要であり、会議に参加し情報を得ることが大切と話されました。また嚥下診療ではポイントが4つあり、事前の準備、登場人物の把握、生活の状況把握、次回どうするか?に要点を置き、イメージを持って診療に臨み、真の患者状況を把握することが大切であり人と生活を支援することが重要であるとされました。また嚥下機能を保つための新展開としQOLと離床し活動することを研究され4時間離床で四肢骨格筋量、6時間離床で四肢に加えて背筋などの体幹筋量が保たれ、食べる機能も良好といった研究結果が得られ、改めて離床し活動することの重要さを感じました。食事療法については、とろみ剤は血糖値上昇を抑制し消化管ホルモン分泌促進させる、少量の経口摂取でも腸内細菌が良好となり、口から食べる機能が維持されることは健康維持に繋がり重要視したい点だと考えられました。
(四日市支部:近藤聡美)