活動報告

2024年11月7日

活動報告令和6年度第4回三重県歯科衛生士会生涯研修会報告

令和6年度 第4回三重県歯科衛生士会生涯研修会
【日時】令和6年10月27日(日)10:00~12:00(質疑応答を含む)
【方法】■会場■四日市歯科医師会館 3階 大会議室
    ■WEB■ZOOMミーティング
【内容】Dr.とDHのための歯周基本治療 Up-To-Date.
      ~エビデンスと心理学を用いた患者アプローチ~
【講師】はばたき歯科おとなこども歯科クリニック 
      鈴木 隆太郎 先生 

今回、鈴木隆太郎先生による「Dr.とDHのための歯周基本治療Up-To-Date.エビデンスと心理学を用いた患者アプローチ〜」というテーマの研修会を聴講させていただきました。

2023年時点で重症歯周病罹患患者は11億人とパンデミック状態でありながら、歯周治療中に予約がキャンセルされたり患者さん自身が歯周病に罹っていてもセルフケアに対してのモチベーションが上がらない等、うまくアプローチができない事もあり日々患者指導には頭を悩ませています。
鈴木先生が実際にされている「ペリオ+心理学」はとても説得力があり明日から実践できそうな興味深い内容でした。まず患者さんのことを知るためには、職業・職種を確認するために、気候や服装の話からさりげなく聞くということでした。
歯周基本治療では、コーチングやアドラー心理学、行動経済学を応用されています。群集心理を使って治療終了後のメンテナンスに繋げたり、論文やガイドラインなどを引用して自分だけの主観ではないことをアピールしつつ話すことで、より説得力が増したりすることなどを学びました。
糖尿病に罹っていると歯周病リスクは3倍に、喫煙者では4倍と分かりやすく数字でも教えていただきました。
コーチング3大スキルの傾聴・承認・質問をすぐに器用にこなすのは難しいとは思いますが、まず出来ることから実践していきたいです。コミュニケーションありきなのは普段から実感していますが、心理学をこんなにも診療に活かせるのは、とても大きな気付きになりました。今回たくさんのガイドラインを載せていただき、今後様々なガイドラインにも目を通すようにし、説得力のある患者アプローチができるように仕事に取り組んでいきたいと思える大変有意義な研修会でした。(鈴鹿亀山支部:宮嶋綾)


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